音質改善テクニック14
1:OPAMPの音質
近年、オーディオ機器は、パワーアンプのパワー部以外は、OPAMPを使っています。機器のグレードによって使うOPAMPも
異なります。
今回、私所有のビクター製XP-DA999のI/V変換部のOPAMP(OPA2604)を下記のOPAMPに付替えて音質の確認をしてみました。
確認したOPAMP
・アナログデバイス製 OP275
・JRC製 MUSEサンプル
・リニアテクノロジー製 LT1364
・モトローラ製 MC33078
・フィリップス製 NE5532AN
・TI製 NE5532AP
・バーブラウン製 OPA627AU x2
音質結果
・アナログデバイス製 OP275
ベースの帯域が太くキックもアタックが出る。中高域は奇麗。ハイハットの超高域の伸びがあるように聞こえる。
歪が少なくHi-Fiの音に聞こえる。
・JRC製 MUSEサンプル
一つ一つの音が太く前に出てくる。余韻が奇麗である。音が厚く感じる。
(CEATECでもらったもの)
・リニアテクノロジー製 LT1364
他のOPAMPに比べ中高域の艶が無くなり、素の音に近くなりました。音の粒立ちは良い方です。低域がしっかり出ます。
ICがとても熱いので電流を食っているようです。
(ケンウッドの60万円のカーステで採用されているらしい)
・モトローラ製 MC33078
音ヌケが良い。高域の艶や張りがあり奇麗であるが、低域がやや薄い。結構キレの良い音である。
(海外製のエフェクターやSTUDER で採用されているようだ)
・フィリップス製 NE5532AN
ハイハットが硬く聞こえるがバランスが良い。
(今はディスコン シグネと似てるかも?)
・TI製 NE5532AP
フィリップス製NE5523より高域がギラ付く。キックも強く、軽いドンシャリに聞こえる。
(業務用ミキサーで採用しているメーカーもある)
・BB製 OPA627AU x2
OPA2604の音質に似ている。広がりや音の粒立ちや余韻も良い。スピーカーの外まで音場が広がる。
(エソテリックではBPグレードを採用している)
最終結果
OPA627AU x2に付け替えてしばらく聴いてみようと思います。
※改造は自分の責任で行なうようにしましょう。
