音質改善テクニック15
1:簡易音場測定
聴感だけでは感覚的であり、定在波や共鳴、共振の周波数があるかがわかりにくいため、PCを使った測定システムで伝送特性を測定を行い改
善することにしました。
そのためには、まずPCを利用して測定環境を整えました。
マイクは、beringer ECM8000の回路をBill Wall氏が調査さ
れていて、その回路を参考にして+48V→+12V変換回路を製作しました。
測定システム PC
Let's Note CF-W2
Audio Interface YAMAHA Audiogram6
ECM
WM-61A + 48V-12V電圧変換(自作)
Premain Amplifier Maranz PM90
測定PCソフト Speaker workshop、 WaveSpectra
(発信器のみ使用)
測定対象 YAMAHA NS-2000
図1:測定システム
まず、NS-2000の軸上 1m程度の位置にマイクを置きます。
スピーカーの入力電圧は、インピーダンスが6Ωなので V=√(W*Ω)=2.5Vになるように設定します。
発振器のSWEEPは、Log モードですと高域のレベルが下がりますのでLinearモードで測定します。
図2:測定結果
サランネットの影響と思いますが15kHz以上のレベル低下がありますが、それ以外の周波数では、ほぼフラットの測定ができました。
1kHz以上では鋭いデップがあります。これは部屋の反射などによる干渉かと思います。
まずまずの測定できました。今後改善していこうと思います。
可視化することで音響的な要因が見えてくると思います。改善には早道になると思います。
